営業は自分のためにするのか、顧客のためにするのかを考えてみた

どーも、あいさき です。


あなたは誰のために
営業をしてますか?


自分のためですか?
それとも顧客のためですか?


この問いについて
日々モヤモヤしている人も
いるのではないでしょうか。


それとも
何も考えたことは
なかったですか?


このあたりに迷いがあると
なかなか集中して
営業に取り組むことができません。


特に営業を始めたばかりの方で
明確な目的意識がない場合
すぐに営業のとこが
嫌いになってしまいます。


「無理やりお金をもらうことに抵抗がある」
「顧客に損失を与えてしまい自信をなくした」
「自社の利益のために他人を巻き込みたくない」


営業の仕事は顧客との
利害関係の最先端に
身を置くことになりますので
時に相手の不満を
一手にかぶることになります。


日々そうしたストレスに
身をさらさなければなりません。


「一体僕は誰のために
営業をしているんだろう」


僕も長年この問いについて
考えてきましたが
ある一つの真理に
たどり着きました。


今日はその点について
書いていきます。

すべては自分のため、「自己本位」という考え方


まず結論として


「自分のために営業をする」


というのが答えになります。


他の誰でもない「自分」のためです。


「え、顧客のためじゃないの?」
と思われた方も多いでしょうか。


はい、それも
半分正解。


でもこれ
順番が大事で


「自分のため→顧客のため」


という流れになります。


なぜなら
自分自身に目的意識がなく受動的な人間に
他者への貢献などできない
からです。


たとえ
できたとしても
非常に限定的なものになるでしょう。


未熟者は
人の役に立つことなんて
できないんです。


だから
もしあなたが
今、何のために営業しているのか
迷っているとしたら
自分のために営業している
という明確な目的意識が
欠落している状態な
んです。


まずは何を置いても
「自分」です。


ここで
「自己本位」という
考え方を紹介します。


「自己本位」とは
判断や行動の基準を自分自身を置くこと。
他人に動かされず自ら動く。
自分の考えに自信をもち自己を手放さない状態。


一見、自己中や、自分勝手とも思える
この状態ですが
まだ自分が未熟で
他者に振り回されている段階の人には
非常に重要な考え方です。


この言葉は
かの夏目漱石が
使っていた言葉です。


彼が自分の文学に迷いが生じていた際
自分自身を靄の中から救い出した言葉で
それ以来、神経衰弱に陥っていた状態から
自分自身を強くもち
作家として大成したのです。


以下、
夏目漱石の「私の個人主義」の
引用です。

この時私は始めて文学とはどんなものであるか、その概念を基本的に自力で作り上げるよりほかに、私を救う途はないのだと悟ったのです。今までは全く他人本位で、根のない萍のように、そこいらをでたらめに漂っていたから、駄目であったという事にようやく気がついたのです。

私はこの自己本位という言葉を自分の手に握ってから大変強くなりました。彼ら何者ぞやと気概が出ました。今まで茫然と自失していた私に、ここに立って、この道からいこう行かねばならないと指図をしてくれたものは実にこの自我本位の四字なのであります。

ああここにおれの進むべき道があった! ようやく掘り当てた! こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心を安んずる事ができるのでしょう。容易に打ち壊されない自信が、その叫び声とともにむくむく首を擡げて来るのではありませんか。すでにその域に達している方も多数のうちにはあるかも知れませんが、もし途中で霧か靄のために懊悩している方があるならば、どんな犠牲を払っても、ああここだという掘当てるところまで行ったらよろしかろうと思うのです。


人の目を気にする前に
自分を強く持とうということです。



「利他」という言葉の甘美な誘惑


ではなぜ
多くの営業マンは
最初から「顧客のため」に
営業をしようと思ってしまうのか。


それは
日本の道徳教育に
あると考えています。


日本の仏教や儒教をベースにした教えは
他者貢献、利他の精神を
重視しています。


たしかに
これはめちゃくちゃ重要な考え方で
僕自身とても大切にしていることです。


でも
前述したように
自分自身の目的意識もなく
未熟な人間にとって
利他を果たすことは
極めて難易度が高いことなんです。


それなのに
多くの新人営業マンは
「顧客のため」を第一に掲げ
自分の存在意義を見出そうとします。


その結果
自社の利益と顧客の利益の間で
悩み葛藤し精神を病んでしまいます。


だからこそ
他人の役に立つ前に
まず自分自身が強くなくては
いけない
のです。


「金を稼ぎたい」
「いい暮らしをしたい」
「いい車に乗りたい」
「いい女を抱きたい」


高学歴で教育をしっかり受けている人こそ
下世話感じるかもしれませんが
最初はこれでいいんです。


思いっきり
自己本位でいいんです。


そこを目指して
自分自身を研鑽した結果
はじめて他者の役に立てる
ようになるんです。


スキルや知識のない
未熟な段階で
自分のことより「顧客」を
優先してしまっている人の中には
心が弱い人も多くいます。


「利他」という
清く正しい印象を持つ言葉に
身を包んで
自分自身の弱さに向き合っていない
んです。


自分に不誠実とも言えます。


もっともっと
深く自分自身と向き合い
自分が何を成し得たいのかを
見つけないといけません。


前述した漱石も
自分に「自己」があるように
他人にも「自己」があり、
他人は他人でまたその自己を本位にしてよい
と考えています。


彼の「自己本位」は
自身の「自己」だけでなく
他者の「自己」もまた尊重する
思想へと時間をかけて鍛えあげられたものなんです。


自分がない人に
他人の気持ちはわかりません。


だからこそ
他人の役に立つ前に
自分なんです。


これが
「自分のため→顧客のため」
の順番の理由です。




他の誰でもない「自分」という本質に向き合い、ひたすら自分を磨き続けていく


いかがだったでしょうか。


これが僕が考える
「誰のために営業するのか」の
答えです。


営業もビジネスも
結局のところ
「自分」を持っている人が
勝ちます。


「あなたは誰のために
営業をしていますか?」


この問いに答えられない人は
もう一度深く深く
自分と向き合い
考えてみてください。


そしてそれを
公言できるように
ブラッシュアップして
その目的のため
ひたすら突き進んでください。


迷いが消えなければ
いつでも相談に乗りますので
メールでもツイッターのDMでも
構いませんので連絡ください。


すべて必ず
目を通しています。



それでは今日は
以上となります。







【トップ営業マンの秘密】限定公開記事7記事プレゼント

 

解雇寸前の落ちこぼれ営業マンが
トップ営業マンになるために
学んだことをたっぷりと詰め込んであります。

本気で学びたい方だけ登録お願いします。